さまざまな料理に使われるシイタケは、キノコの中でもメジャーな部類に入る品種。当社では現在、このシイタケがメインの商品となっていますが、お客様からは「甘みが強くてうまい」「シイタケ本来の味がする」といった感想をいただいています。
当社のシイタケは、カサはもちろん、軸足(通常のシイタケに比べると、足そのものが長い)も柔らかくて美味しいのが特徴。サンプルを試食した飲食関係者の方から「うまいね!」とよく言われること(と、その時の表情)が、私たちの自慢です。
こうした特徴を持った当社のシイタケは、とくに素材にこだわった料理を出す場所で重宝されています。それは、たとえば有名旅館であったり、キノコ料理専門のフレンチレストランであったり……といった具合に。
当社のシイタケ出荷量は、1日あたり400~500キロ。この規模が小ロットでの出荷やサイズ別の出荷など、お客様のニーズに合わせた細かな対応を可能にしています。(現在導入している選別機はCCDカメラでシイタケの大きさを判別し、5mm単位での仕分けが可能です。)
また、小規模な飲食店様向けには数キロ単位での出荷にも応じています。さらに、袋詰めやパック詰めなど、さまざまな出荷形態に応じられるのも当社の売りだと言えるでしょう。
なお。シイタケに関しては現在、通常の培養室での栽培に加え、洞窟での栽培もおこなっています。この“洞窟シイタケ”は大きさも味も従来の商品とは若干異なっているので、今後は当社の看板商品に育ってくれることを期待しています。
当社のシイタケの特徴である長い軸足を専門機関が成分分析をしたところ、肝臓に良いと言われる「オルニチン」が大量に含まれていることが判明。その量はシジミの数倍に相当するそうです。
日本でのしいたけ栽培の発祥の地は大分県と言う説と静岡県と言う説がありますが、大分県の「源兵衛さん」という人が発明したお話が有名です。いずれの説も江戸時代頃に発明されたといわれています。
▼栽培の発明(ナタメ(鉈目)栽培)~江戸時代 源兵衛さんのお話
当時、炭焼きをしていた大分県の「源兵衛さん」という人がナタで傷ついた倒木からしいたけが多く発生するのを発見し栽培を思いついたと言われています。栽培方法としては広葉樹にわざとナタで傷をつけて、自然に浮遊しているしいたけの胞子がその傷に付着するのを待つというものでした。
▼コマ菌の登場(原木栽培)~昭和初期
昭和17年に農学博士の森喜作氏により純粋培養種菌が開発され、木に付けた傷にしいたけの胞子が付くのを待つ方法ではなく、しいたけ菌をまん延させた木片(コマ菌)を木に打ち込み人為的にしいたけの菌を植える画期的な方法が開発されました。
▼菌床栽培の進化~近年
おが屑の塊にしいたけの菌を植え、そこからしいたけを発生させる菌床栽培と呼ばれる栽培方法が開発され、原木栽培より小型、軽量で省スペース、省力で栽培が可能になりました。年々栽培技術が進歩し従来の物より品質も格段によくなり現在も進歩し続けています。